第五次環境基本計画が閣議決定 SDGsを取り入れ課題の同時解決を目指す

2018年4月17日(火)、第五次環境基本計画が閣議決定しました。

第五次環境基本計画の閣議決定について|環境省4月17日

環境基本計画とは、国の環境政策の基本的な考え方を示したもの。実務の面からは、産業廃棄物の管理とは関連が薄いのですが、今後の環境政策の根っことなり、方向性を指し示してくれるかもしれません。

ここでは、第五次環境基本計画がどんなものか、ざっくりと見ていきましょう。

第五次環境基本計画の特長 SDGsを取り入れ複数課題の同時解決を目指す

環境基本計画は6年ごとに見なおされます。今回は4回目の改定となります。

第五次環境基本計画は、SDGs(持続可能な開発目標)を取り入れ、6つの重点戦略を設定し、課題の同時解決を目指したのが特長です。

SDGsについては後述します。第五次環境基本計画における6つの重点戦略とは、以下のとおり。

  1. 経済
  2. 国土
  3. 地域
  4. 暮らし
  5. 技術
  6. 国際

これまでの環境基本計画とくらべると、環境分野だけにとどまらず、日本が抱える課題を網羅しているといえます。環境分野の取り組みを通じて、経済や社会も良くしていこうというのが、第五次環境基本計画の特色ですね。

課題の同時解決って具体的にはどうするの?

6つの重点戦略をながめても、テーマが大きすぎて具体的に何をするのかイメージしにくいのですが、たとえば「経済」においてESG投資(環境、社会、企業統治に配慮している企業を重視・選別して行う投資)を振興すれば、他の重点戦略にも波及していくことが想像できます。

都心部を中心に勃興の兆しがあるカーシェアリング、サイクルシェアリングが普及すれば、「経済」「地域」「暮らし」といった重点戦略を同時に改善できるかもしれません。

達成度を検証しなければ環境基本計画は絵に描いた餅

第五次環境基本計画は、環境分野に限らず日本の課題を網羅する、有意義なものですが、果たして達成への道筋はついているのでしょうか。

今年度は、達成度をはかる指標作りの方法を議論し、実際の達成度の点検は来年度以降となるとのこと。

どれほど壮大な計画でも、手をつけなければ絵に描いた餅です。

廃棄物処理の分野においては、食品ロスの削減や、廃棄物処理の国際的な協力など、民間企業が注力するための舞台が整うことを、期待したいですね。

SDGsとはなにか

第五次環境基本計画は、SDGsの影響を大きく受けています。

SDGsとは Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称です。「エス・ディー・ジーズ」と読みます。

SDGsは国連が2015年9月に採択した、2030年までの達成目標です。貧困、教育、飢餓、ジェンダー平等など、17の課題を改善しようというもの。

17の課題は169のテーマに細分化され、それぞれ数値目標が設定されています。実際の達成度を定期的にモニタリングすることになっています。